助ける者と邪魔する者

 連日放送される脱線事故の様子。胸が締めつけられるように苦しくなります。
 そんな中、ホッとしたニュースがありました。
 事故の直後、近所の人が大勢で救護活動の手伝いをしてくれたそうです。ちゃんと家から救急道具や濡れたタオルなどを持ち寄ってきたそうです。
 この助け合いのニュースに、心が熱くなりました。
 私達も、もし助けが必要な場面に出くわしたら積極的に行動したいものです。
 出来るでしょうか? まだちょっと不安です。もっと心を強くしなければ…。


 一つ気になったのはテレビカメラです。
 大きな火事や事故、事件などに必ず群がるテレビ局。毎回、警察や救急隊員から「邪魔だから下がって!」と怒鳴られている気がします。
 阪神・淡路大震災の時も、テレビ局のヘリコプターの音で、助けを求める声が聞こえなかったそうです。
 情報を伝えるのは結構です。しかし人命第一でお願いします。視聴者は、そこまでして見せてくれとは言っていませんから。


「悲惨なこの光景を皆に伝えなければ!」


 私は、目の前にいる怪我人を助けず、救助活動を邪魔するカメラマンを理解することはできません。
 今何を優先しなければならないのか。それを考えながら撮ってほしいです。