隣りのお婆さんが亡くなり、一昨日お通夜に行ってきた。話したこともあるし、隣りの人だし、行かない訳にはいかないだろう。告別式は父だけが行った。
 告別式はお通夜より人が少なかったらしい。父は同じブロックに住む近所のおばさんと話をし、その時のことを私に教えてくれた。


 近所のおばさん「昨日もいらしたんですか?」
 「ええ。昨日は妻と息子と三人で来ました」
 近所のおばさん「えーーーーっ!」


 おばさんの突然の驚きに、父まで驚いた。このおばさん、どこで何に反応して驚いたのか。それは、「息子(私)がお通夜に来た」という所だった。大袈裟じゃなく、しかも家族である父の前で、失礼極まりない驚き様だったらしい。オレは近所でどんな男に仕上がっているのだ。


・10年間家から一歩も出たことのないと言われているあのご長男がー!?
ニートで秋葉系でオタクのあのご長男がー!?
・1人見たら10人はいるというあのご長男がー!?
・3の倍数の時だけご長男になるというあのご長男がー!?
・リュシータ・トエル・ウル・ゴチョウナンがー!?
幻のポケモン、ご長男がー!?
シダックス事件の犯人、ご長男がー!?
 事件のインタビューで、「挨拶もして、とても優しい青年でしたよ」という近所の人の発言が、いかに信用ならないかがよく分かった。