メモを解読しまして……

 今日は、私が以前バイトをしていたマクドナルドの話をしたいと思います。
 マックでバイトをしたのは大学生の時でした。みんな「超」が付くほどの個性的な人達で、毎日楽しかったです。そして、それ以上に楽しかったのが、お店に来るお客さんでした。クルー(従業員)の中で、未だに語り継がれるほどの「超」個性的なお客さんの話を紹介しましょう。


・ファイル1「早朝早口注文客」
 毎朝、「ソーセージマフィンセット、飲み物コーヒー」を、ドライブスルーで買っていくお客さんがいます。常連さんです。何が個性的かと言うと、注文の言い方です。超早口。そして言い終わってクルーが復唱している間に、受け取り口に来ます。マイクの前で復唱し、お会計まで言言えた試しがありません。
 一度対抗したクルーがいました。そのお客さんが注文をして車を出す数秒の間に、ものすごい早口でお会計まで言ったのです。私達は秘かにハイタッチ。しかしお客さんはスルーでした(ドライブするーだけに)。


・ファイル2「塩持参客」
 こちらも常連さんです。外国人の方でした。いつもリュックを背負い、自転車で店に来ます。注文の品は「エッグマックマフィン」です。食べる時に、持ってきた塩を付けて食べるという、変わったお客さんでした。
 ある時を境に来なくなってしまいました。友人のクルーの考えを聞いて、妙に納得してしまいました。
「たぶん塩分のとりすぎで入院してるんだよ」「なるほど」


・ファイル3「コーラ小僧」
 太っている子供が注文をするのは、必ず「コーラ」です。98%の確率で「コーラ」です。
 ある日、太った子供が来たのを見て、友人がすぐにコーラを用意しました。子供が注文する前です。すると、それを察したのか、さり気なく「スプライト」を注文していました。太った子供の、ささやかな反抗でした。


・ファイル4「かみかみフィッシュ」
 これはおばちゃんに多いです。「フィレオフィッシュバーガー」が言えないのです。さんざんつっかえた後、最後は「フィオレフイッシュ」に落ち着きます。


・ファイル5「驚きのバーガー」
 これもおばちゃんでした。
「え〜と、このビックリマックをひとつ」
 えっ!? びっくりマック!?
 そのおばちゃんには、「ネーミングセンスが抜群で賞」をあげたいと思います。


 まだこれらは氷山の一角です。とても楽しい人達です。
 皆さんもお気を付けを。もしかしたら、どこかのお店で有名になっているかも知れませんよ。