気を解放すると…
今日、ズボンのベルトを絞めたら、ブチッと切れてしまいました。
皮のベルトです。私が太ったからではありません。もう寿命だったのです。…いえ、寿命はとっくに過ぎていました。高校の時から10年間、ずっと使っていたのですから。
本当にご苦労さまでした。
私はそのベルトが切れた瞬間、悲しいと思うより先に、『北斗の拳』や『ドラゴンボール』を思い出してしまいました。主人公たちが気合いを入れると、着ているものがビリビリッと破れますね。あれに似ていたのです。
よくマンガやアニメで見られる光景です。いつも私は不思議に思っていたのです。なぜ上半身の着物しか破けないんだろう、と。
気合いを入れる時は何となく分かります。「はぁぁぁ〜!」と胸や腕の筋肉が盛り上がり、着物が破ける。
しかし攻撃された時はどうでしょう? 上とか下は関係ありませんよね。
かめはめ波などをくらって、悪者は「ぎゃ〜〜」と叫びながら、次々と着ているものが破けていきます。しかしズボンはどうしても破けません。もし破けたとしても、ヒザから下までなのです。もう上半身はすっ裸です。なのに破けません。
子供の頃、考えました。なぜだろう。
答えは出ませんでした。
しかし私はもう大人になりました。今なら答えを出すことが出来ます。
ズボンの生地が丈夫だから。
ズバリこれだと思います。