もうかりまっかの地

 私は一度、大阪へ行ったことがあります。
 目的は当時やっていた「フェルメール展」を観るためです。絵画です絵画。フェルメールは画家です画家。
 素晴しい作品を観まして、大感激しまして、たこやきも食べまして、お好み焼きも食べまして、ナマの関西弁も聞きまして、とても大満足で帰りの日となりました。
 それでも食べ足りなかった私は、新幹線に乗る前に、「柿の葉寿司」というものを買いました。関西の名物だそうです。
 電車に揺られているとちょうどお昼時。さっそく先程買った「柿の葉寿司」を開けました。初めて見たのでビックリしました。四角いお寿司です。葉っぱが包まっています。これが柿の葉なのでしょう。


 どれ、ひとつ。モグモグ…。


 感想は、「…う〜む」でした。
 美味しいには美味しいのです。中のお寿司はとても美味しいです。しかし、メインの柿の葉っぱが、その美味しさを邪魔してしまっています。これは残念でなりません。
 私は何気なく、箱に入っていた紙を見ました。


「包まれている葉をはがしてお召し上がり下さい」


 !!
 ぺっぺっぺっ!


「柿の葉寿司」って、柿の葉がメインなのではないのですか!? ちゃうんスか!?
「柿の葉に包まれているけど剥がして食べる四角い寿司」ってことなんスか…? そうなんですか…。


 その後は大変美味しく頂きました…。
 大阪は、こんな思い出の地です。
 p.s. あー、USJ行きたーい。