LLP10レポ

Love Like POP vol.10レポート】
 まだ行っていないという人は読まないで下さい。ネタバレです。


 バンビ君川口駅で待ち合わせ。静岡からご苦労さん。
 駅からすぐでした。川口リリアメインホール。
 着いてすぐグッズ販売の列へ。平日の夕方5時なのに大勢並んでいました。


 20分くらい待ったでしょうか。もうすぐ売り場という所で、後ろからこんな会話が聞こえてきました。
女性「え? 名古屋から来ているんですか?」
男性「そうなんですよ〜」
 この二人、並んでいて仲良くなったようです。
女性「名古屋のほうは行かないんですか?」
男性「あ、それも取ったんですけど、初日のも来たかったので」
女性「そうなんですか〜」
男性「いや〜、チケット取るの難しいですよね〜」
女性「あっ! じゃあチケットを協力して一緒に取りません? 連絡先交換し合いましょう!」
男性「え…、あ、はい! ぼ、ぼぼぼ僕でよろしければ!」
 …何ですか? このトントン拍子は。私は埼玉県から来ましたけど何か? あぁ用は無いですか。そうですか。
 号泣する前に順番がきました。今回はパンフレットを購入。いいんです。私にはaikoがいますから。


 会場に入り指定席へ到着。9列目、なかなか良いです。まぁまぁ近い。これならaikoの顔も見れそうです。
 時間になるのを待ちながらバンビ君と喋っていたら、スゥッと私の横を、見覚えのある人が通りました。
(え? 嘘だろ? アイツじゃないよな…)
 他人の空似だ、他人の空似! 必死に言い聞かせていたら、バンビ君が言いました。
「あれ、アイツじゃない?」
「げぇっ! やっぱりそう!?」
 アイツです。LLAの時のトラウマ的存在。(参照:LLA(オマケ)
 自分で作ったであろう気持ち悪い振り付けで踊るヤツです。しかもそんなヤツに限って前から3列目。絶好のポジションです。何でやっ!
 私達より前という事は、バッチリ視界に入ります。とんだ爆弾を抱えてのライブとなりました。


 開演時間が近づき、緊張が高まります。心臓がバクバクバクバク。
 横でバンビ君が耳打ちします。
「最初の曲は『シャッター』だと思うよ」
「いやいやいやバンビ君、それは王道すぎるよ。もっとノリの良い曲だと…」
 そんなやり取りをしていると、フッと照明が消えました。
 おぉーーー! 始まったーーー!!
 幕の向こうから青白い光が洩れ、曲が流れます。イントロで分かりました。何度も復習した曲です。
「シャッター」だっ!!
 バンビ君ビンゴ!
 そしてaiko登場!


 見つめ合い出逢った〜あの日一緒に〜♪


 おぉー、aikoが歌っちょるーーー!
 ポ〜っとしながら「シャッター」「その瞳に映して」「雲は白リンゴは赤」を聴きました。素敵すぎです。


 今回のライブで感じたことがあります。1曲目からそれを感じていました。それは、歌にすごく気持ちがこもっていること。もちろんいつも心をこめて歌っているのでしょうが、今回は”特に”でした。一言一言、一音一音丁寧に。


 


 そんな切なすぎる歌声に、私は胸が苦しくなってしまいました。クラクラと目眩まで起きたほどです。何でしょう、この切なさ。
 懐かしい曲を歌ってくれたというのも原因の一つかもしれません。「傷跡」「愛の病」「悪口」「Power of Love」などなど。
 印象としては『桜の木の下』と『彼女』のライブ。昔と今を行ったり来たりして、何だか不思議な気分にさせられました。


 トークも絶好調でした。今回はファンの一人が良い質問をしてくれたので、かなりの長い時間喋ってくれました。aikoのラジオで話題となったネタらしいのですが、私は聴いていなかったので面白かったです。会場も大爆笑。「aikoの下の階に”ボンジョビ来日”!」というお話でした。
 これでノッてきたaiko。すごく楽しいオーラが出ていました。ファンとしてはすごく嬉しい。aikoが楽しければ、ウチらも楽しい。幸せです。


 ステージ中央にピアノが用意されました。「みんな座って聴いて下さい」とaikoaikoもピアノの前に座り、ポロロ〜ン♪
 おっ、弾き語りをしてくれるんだ! と思ったら、ただの弾き語りではありませんでした。


 今日は〜 久々に〜 即興で〜 歌いま〜す〜♪


 おぉーーー!
 aikoの即興はすごいんですよ。そのままCD化できるくらい。ラジオでよくやっていたんですけどね。それが生で聴けるなんて…。
 今回もみんなが叫ぶ言葉を拾って綺麗な曲にしてくれました。感激です。すごいなぁ。天才という言葉はあまり使いたくないですが(一流の人はみんな努力しているから)、でもやっぱり天才。光っております。ピカピカに。
 その後通常の曲も歌ってくれました。
「水玉シャツ」
 aikoの声とピアノの音が川口リリアに響きます。
 そしてもう一曲。「あの曲だったら良いなぁ」と思っていると、来ました!
「瞳」
 弾き語りの「瞳」。贅沢すぎます。誰ひとり物音も立てず聴き惚れていました。


 弾き語りが終わるとまたまたトーク。楽しすぎます。
「はいよ〜はいよ〜」
 こうやってみんなのかけ声に応えてくれる時のaikoはすごく身近。友達のような感じにさえ思えます。しかし再び歌いはじめると、スゥーっと私達の元を離れ、遠く別世界の人となってしまいます。すごいなぁ。


 そうそう、踊るバカはどうしたか。気持ち悪い踊りをするヤツ。
 助かりました。私の角度からは見えない位置だったのです!(バンビ君からは見えたらしく、憤慨していました)
 ワーイと喜びたい所ですが、伏兵がいたのです。
 ヒップホップ野郎です。首を前に出しながら体を左右に振っているヒップホップ野郎。まぁその動作が大きい大きい。目立つんです。
 別に良いのでは? と思う人は現場にいなかったからです。いたら分かります。ずーっとですから。バラードの時が一番目立つ!
 私はまだ遠いから良かったですが、その人の後ろは最悪だったと思います。バンビ君なんかは2人とも視界に入っていた訳で、ドンマイとしか言えません。
 お2人さん、色々な意味で会場一体となりましょうよ。みんなに合わせて。頼みますから。それか一番後ろの席にして。


 ライブももう最後になりました。「赤い靴」を歌い終え、バイバーイとaiko
aikoー!」「アイコ〜!」「愛子ー!」
 みんなが叫んでいる中、ふと隣を見るとバンビ君、帰り支度を始めてました!
「何やってんのっ!? アンコールあるよ!」
「え?」とボケボケバンビ君。
 LLAでアンコールが無かったので今回も無いと思ったようです。
「アンコールあるし、2曲歌ってくれるから!」
「な、何で知ってんの?」
「毎回そうやんっ!」
 まったく。一緒に「LLP09.add」「LLR03」に行った人の発言とは思えません。


aiko!」「aiko!」「aiko!」「aiko!」「aiko!」
 アンコールの手拍子が大きくなります。
 aiko再登場ー! わぁーい!


 


 スカートやっ! 可愛いわぁ。※しかもこのスカートには意味が!
 アンコール1曲目は「気付かれないように」。ここでこの曲ですか。最高ですね。2番なんかは泣きそうになりました。
 そして最後の曲。私の予想では「スター」。まだ歌っていませんし、アルバム『彼女』の曲ですし、最後にはうってつけの曲。これは当たったと思いました。
 しかし大はずれ。意外や意外、ノリの良い曲がかかったのです。
「キスする前に」
 ゆったりした曲が多かった印象の今回のライブ。その最後がこの曲。そうですか、そう来ましたか。なかなか読めません。まぁそれが嬉しいんですけど。
 そしてスカート!


 スカートめくれても許して〜♪


 ここでクルッと回り、スカートをフワ〜!
 なるほど! だからスカート! だからこの曲! ありがてぇ(違う?)。


 歌い終わると生声で、「今日は本当にありがとうございましたーーー!」。
 こちらのセリフです! すごく良かったです! 本当にありがとうございましたーーー!
 そして、最後にこれが言えて嬉しかったです。


aiko「みんな気を付けて帰ってね〜。それが〜…」


 ライブ!