LLP10addレポ

 


 ついに、ついに来てしまった。LLP10追加公演。in横浜アリーナ! しかも最終日!!
 一緒に行くのはもちろんバンビ君。「できれば女子と行きたい!」という叫びは、井戸の中に封印してあるので大丈夫だ(2人とも)。


 会場の前では、リリアなど比べ物にならない程の人でごった返していた。会場の中も広く、3階の方など人がゴミのようだった。
 我々は1階の25列目を目指した。25列目、ステージから少し遠そうだ。LLR3の時は2列目だった。LLP10では9列目。そして今回、25列目。どんどん離れていっている事実に、私達は少し落ち込んでいた。
 しかし、神は存在した。席に近づき顔を上げると、目に飛び込んできたのはステージから長く伸びた花道! そしてそのど真ん中には小さな円柱のステージが。
 席を確認。興奮はまだ早い。もう一度確認だ。チケットを持つ手が震える。
 うぉーーー! 花道の隣だ! それも円柱のステージのすぐ側!
 バンビ君と私は大興奮。25列目が一気に2列目となってしまった。どんな魔法だ。神確認。花道を作ってくれたaiko、あなたが神だ。


 そんな場所も相乗効果となって、テンションはすでにMAXに。皆も今か今かと妙なテンションを見せている。
 突然、フッと会場の照明が消え、スクリーンに「LOVE LIKE POP Vol.10 add.」のロゴが!
 うぉおぉぉぉぉおぉぉぉぉーーーーーー!


 毎日二人がもらえる 決まった時間
 甘く使うのも泣いてみるのも自由


 今すぐに逢いに行くよ 今すぐに逢いに来てね〜♪



 アリーナに歌声が響き、aiko登場! そして『キスする前に』『その目に映して』『キラキラ』を熱唱した。
 私は思った。
(小さいなぁ〜。すごく小さい。小さ過ぎだよ。横浜アリーナがっ!
 余裕で隅々まで届く、伸びのある歌声。まだまだ広い所でもいけそうだ(aikoが見えなくなるのでやらないと思うが)。


 嬉しかったのは『深海冷蔵庫』。川口リリアでは歌ってくれなかった曲である。好きな曲だったので、曲が流れた時「おぉーーー!」と心の中で叫んでしまった。本当に聴けて良かった。良い歌。
 その後は『雨踏むオーバーオール』『マント』『どろぼう』と続いた。曲が始まる度に「おぉっ!」「おぉっ!」「おぉっ!」と喜んでしまう。そんな選曲。『雲は白リンゴは赤』が流れた時なんかは、今までかかとを浮かすだけでジャンプをしていた私が、完全に宙に浮いていた。楽し過ぎ。


 トークも面白かった。何度も笑わせてくれた。


 


 汗をかいたという話から、「パンツの替えは持ってきたんかー!?」という昔ライブでやっていたかけ声の話になり、こんなエピソードまで聞くことができた。
「パンツの替えは持ってきたんかー!?」というaikoの質問に、会場にいた一人(男子)が「持ってきたー!」と答え、実際にトランクスを出したらしい。それがものすごいヨレヨレのパンツで、周りの女子が「イヤ〜」と言ってごっつ引いていたという。
 う〜ん、男でも悲鳴あげるわ…。


 それと、昨日(30日)貴乃花親方が来ていたそうな。aikoが親方に言われた一言。
「タフですね」
 そんなことを話しながらツッパリのマネをしていたaikoが可愛かった。


 曲に移り、「次の曲はライブで初めて歌う曲です」とaiko。そして流れた曲は『シーソーの海』。おぉー!
 しっとりと海の中で聴いている感覚に陥った。良い曲。ただ、皆の手拍子が邪魔だった。もっと静かにしっとりと聴きたかったなぁ。
 それが終わると『気付かれないように』。……こっちは手拍子無しで聴くんやね。


 さぁここからメドレー。その名も「めくるめく週の真ん中水曜日メドレー」!
 この時のaikoに惚れてしまった。
 突然花道のステージに、白い光の柱が立った。天使降臨。光の中にaikoが。


 


 こんなもんじゃない。もっと綺麗。
 そして今までのシングル曲をメドレーで歌ってくれた(ボーイフレンドは前奏だけだったのでズッコけたが)。
 そしてメドレー中、aiko走る走る走る! 70mある花道をずっと駆け巡っていた。


 


 途中即興が入り、「まだ〜 歌っていない曲が〜 あります〜 分かりますか〜 あ〜う〜♪」。すると、すぐさま皆「おぉー!」の反応。…年は取りたくない。「えっと、えっと…」
 思い出す前に歌われてしまった。


 もっと強く強く夜明けのまぶしさを待って あ〜う〜♪


 そうか! 『あした』だ! おぉー! ……遅ぇ。
 メドレーが終わり、それでもまだ1曲歌っていないシングル曲があると言う。「えっと、えっと…」
 思い出す前に歌われてしまった。


 今まであたしがしてきたこと間違いじゃないとは言い切れない♪


『桜の時』だ! オレが初めて聴いた曲だ! おぉー! ……だから遅ぇ。


 一番このライブで嬉しかったのは、『イジワルな天使よ、世界を笑え!』。ついに来た! 「LLP09add」から行っているのだが、まだ一度もこの曲に当たった事がなかったのだ。
 もうやれて幸せだった。ピースイェー! グッドイェー! 思いっきりやってきた。最高! 大満足。
 そしてaikoは去っていった。いや〜、良かった。放心状態。なのに、なのに、まだプレゼントをしてくれると言うのか。
 アンコールから、aiko再び登場。『瞳』を歌ってくれた。放心状態の体に染み込んで行く。後ろの巨大スクリーンに、アルバム『彼女』のCMに使われていたようなひまわり畑が映っていた。スクリーンの映像はやがて冬になり、雪が降り始める。これを見て、少し肌寒いと感じたのは気のせいではなかった。なんと、会場にもハラハラと雪が舞い始めたのだ! 紙ではない。触れると冷たく、解けてしまう雪。映像と現実が一緒になり、すごく幻想的な世界を作り出していた。
 今回のライブ、ずっと鳥肌が立ちっぱなしだったが、この時ほど鳥肌を立てたことはなかった。心に残る光景だった。


 最後の一曲になり、aikoが挨拶をしてくれた。公演最終日。これで終わりなのだ。色々な思いがあふれ、aikoは泣いた。
 中でも印象に残った言葉。
「お金払ってチケット買ってきてくれたのに、まだみんなに何も返せていない」
 会場にいる全員が首を横に振ったはずだ。充分に返してもらった。いや、それ以上に返してもらった。今度はこちらが返さないと。もっと頑張らねばと思った。


 


 最後の曲は『シャッター』。
 イントロが流れると、aikoは今までやってきたライブの全てを吐き出すかのように「ア〜ァ〜ァ〜」と歌い出した。それがaikoのむき出しの心のようで、胸にぐっと来た。
 歌い終え、バンドメンバー全員で恒例の最後の挨拶。
 その後、aikoが一人ステージに残り、少し喋ってくれた。花道を歩きながら喋っていたら、だんだん歌い始めて最後は『星物語』になっていた。
 …どこまでサービスをしてくれるのか。嬉しすぎる。
 そして「こっちから帰るわ〜」とステージとは逆の出口からaikoは帰っていった。あぁ…(放心)。


 お腹いっぱいのライブが終わり、私とバンビ君は会場を後にした。ここで失敗。エンディングの映像を見逃してしまったのだ…。
 他の人のブログによると、ライブが終わってバンドメンバーとのハイタッチ。そして着替えたTシャツで、ライブDVDのリリース告知という映像があったそうなのだ! なんと!
 まぁ仕方ないと言えば仕方ないのだが。終電が危ない。埼玉なもんで。残念。あぁ。
 その代わりDVDを穴が空くほど見ようと思う。今から楽しみ。