親父イボ痔でキミ三十路


みそ‐じ〔‐ぢ〕【三▽十/三▽十路】
《古くは「みそち」》


1 30歳。「〜を越える」
2 30。みそ。
 み・そ・じ。不思議な響きだ。自分の事だとショックなのに、他人の事だと何故だか笑けてしまう。ぷぷーっ! ってなる。「オレもついに三十路か…」なんて顔を見ると、もう無理。ぷぷぷぷぷーっ! ってなる。


 三十路かぁ。29才まで、自分が三十路になるなんて思いもしなかった。もっと言えば、29才以降は1才ずつ減っていくものだと思っていた。三十路って何だ。何故こんなにも嫌なんだ。何とか好きになれないものか。

店員「いらっしゃいませ」
海人「クレープ一つ下さい」
店員「トッピングはいかがなさいますか?」
海人「ブルーベリーとはちみつ、あ、三十路もたっぷりとお願いします」
 嫌だ嫌だ! 大好きなクレープになんて事してくれるんだい! くそぅ、三十路め。なんて不愉快な代物なんだ。


 でも他人のなら大丈夫。他人の三十路はめちゃくちゃ楽しい。何だろう、コレ。しかも今日は一段と楽しい。だって、だって、今日はバンビ君の誕生日じゃないか! おめとう、バンビ君! 30才。晴れてキミも今日から立派な、三・十・路


 ぷぷーっ!