LLRLレポ(リベンジ編)

 ネタバレあり


 LLRLとはこれほどまでに楽しいライブだったのか。終わった後、胸がいっぱいになり、放心状態だった。1回目のライブ*1では味わうことの出来なかった、素晴らしすぎるライブを体験できた。


 あの1回目の忌まわしいライブが終わってからというもの、aikoメールが届く度に胸がチクッと痛み、ずっと落ち込んでいた。そんな私を救ってくれたのが、reinaさんだ。……誰? aikoファンのreinaさんだ。友人が行けなくなったので、良かったら行きませんか? と誘ってくれたreinaさんだ。私の恩人。しっかりと覚えておいて欲しい(私が忘れた時の為に)。
 チケットの番号は2000番、2001番。かなり後ろだ。しかし私としてはむしろ願ったり叶ったりだった。場所の取り合いが無い、平和な場所で見られる。今の私に一番適している場所と言えよう。


 東京は雨がぱらつき、かなり肌寒い日となった。にもかかわらず、ライブ会場の前では、皆気合いのTシャツ待ち。私もTシャツで待った。順番をではなく、reinaさんを。……来ねぇ。会社が終わってからダッシュで来ると言っていた為、ギリギリになるだろうと予想はしていたが、もうすでに2000番は呼ばれている。まぁ後ろの方に変わりはないので良いが、とにかく寒い。こらっ、寒いが何だ! 恩人に文句を言うつもりか! 違うよ。違うんだ。あ、パトラッシュ、ボクを探しに来てくれたのかい。パトラッシュ、疲れたろう。僕もなんだか疲れちゃったよ。すごく眠いんだ……。
「遅れてごめんなさい〜」
 reinaさん到着。危なかった。天使が迎えに来たところだった(パトラッシュだけ連れていった)。
 チケットを受け取り、いざ会場へ。


 会場へ入って驚いた。後ろがガラガラなのだ。かなりスペースがある。その分前が詰まっているのだろう。くわばらくわばら。
 これは思う存分楽しめる。そんな予感のする場所だった。
 そしてその予感は見事的中した。ライブが始まると、スコーンと現実が吹っ飛びライブに入り込めた。邪魔する者もいない。aikoの姿もバッチリ見える。改めてLLRLの良さを味わうことが出来た。
 選曲と曲順が本当に素晴らしい。ここでこの曲か! というタイミングが絶妙。特に新曲(「シアワセ」「星のない世界」「横顔」)のタイミングが最高だった。
 今回のライブで名曲だと再認識したのが「明日もいつも通りに」だった。reinaさんに泣いているところを見られたらいけないと思いぐっとこらえたが、いなかったら泣いていた。「えりあし」も「恋人」もヤバかった。LOVE LIKE ROCKなのに、ずっと鳥肌が立ちっぱなしだった。


 そしてトークが面白すぎた。aiko絶好調。
 ライブでは、
「男子!」
「いぇー!」
「女子!」
「いぇー!」
 というかけ声をやるのだが、
「ライブ中、具合悪くなったら言ってな。警備員のお兄さんが行くから。あっ、ナース!
「いぇー!(5〜6人)」
「そことそことそこ! 具合悪くなったらあこにナースがおるからな」
 どっ(会場笑)。


 話題はaikoの誕生日からしょこたんの話に。
しょこたんに『車の中でアクエリオンを熱唱したら声がかれた』ってメールしたら、『アクエリオンを歌うaikoさん。この妄想をこえた現実! トゥットゥル―、トゥットゥル―』って返って来た」
 どっ(会場笑)。


 ファンクラブ限定ということで、お楽しみ企画、抽選会がある。この賞品がスゴい。


・シアワセタオル(新曲「シアワセ」の、関係者だけに配るレアグッズ)
・LLRLのステッカー
・スタッフTシャツ
アイロンビーズ
 これが全部もらえる。しかも5人に! アイロンビーズは何とaiko手作りだ。欲しいー! 夜なべをして、偏頭痛と闘いながら作ったというアイロンビーズ。ファンなら生唾もんだ。
 aikoが箱の中からクジを引く。
「○○番!」
「キャー!」
「おめでとう! お名前は?」
「めぐみ!」
「まいこ!*2」(一緒に来た子)
「めぐみにまいこ。MMやな」
 どっ(会場笑)。
 そして次に当たった子もMだった。
「じゃあ次! ○○番!」
「おぉー!」
「おめでとう! お名前は?」
「ひとし!」
「ひとし? Mやないやん!」
 どっ(会場笑)。
「次は〜(ガサゴソガサゴソ)、おぉ。2階!」
「キャー!」(2階席)
「2階のA!」
「キャー!」(2階席A)
「(結構狭いエリア)ハ〜、そこがAなんや。何番?」
「1番!」
「2番!」
「2番? はい、おめでとう!」
「え? キャー!!」
 うまい発表の仕方。こっちまで嬉しくなる。
 次に当たった子は、ステージに近いところだった。感激して泣いている。そして妹から伝言があるとのこと。
「妹が、今年受験で頑張るから、aikoも頑張ってって伝えてって……」
 泣きじゃくりながら喋る女の子に、aikoも思わずもらい泣き。
「ありがとう〜。ホンマ可愛いわぁ。ほら、鳥肌立ってる。めっちゃ可愛い〜」
 そう言い、ステージに戻るaiko。ピタリと止まり、顔をこちらに向け、一言。
「食っちゃうぞ」
 どっ(会場笑)。
 抽選会は、番号が呼ばれて返事があるとその人にもらえるが、返事が無いとその番号は保留となり(後で貼り出され、自分の番号だったと分かったら言いにいく)、抽選をし直す。抽選をし直すということは、それだけ当たる確率が増えるということ。それが今回2回もあった。しかし当たらず。とうとう最後となった。
「最後いくで。(ガサゴソガサゴソ)。はい、○○番!」
 シーンとする会場。するとすかさず全員が、
「いない!」
「いないよ!」
aiko、いない!」
「次引いて!」
 aikoが笑いながら制す。
「皆早いって。待って待って。○○番!」
 シーン。
「いない!」
「やった、いない!」
「いないよー!」
 苦笑いをしながら抽選箱に手を突っ込むaiko
「増える分だけ夜にアイロンビーズ作らなあかんのやで。皆、aikoの偏頭痛知ってんのかぁ〜!」
 どっ(会場笑)。
「では行きます。2千……」
 おぉ! 私は2001番。もしかして!?
「2千……、30番!」
 あぁ〜。当たらんかぁ〜。
 でも今回、初日と違って賞品がよく見えた。スクリーンで映してくれたからだ。たぶん賞品が見えなくて不満が出ていたからだろう。手作りのアイロンビーズもよく見えて、嬉しかった。


 ROCKなのに鳥肌立ちっぱなしで、抽選会が終わってもバラードが続いた為、汗も冷え、本当にLLRか? と思ってしまう。しかし後半戦、怒濤のROCK 腰がミシミシ言っていたが、構いやしない。ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ! 楽しすぎ!


 最後の挨拶で、「皆ありがとう。遠いところから来てくれている人もいると思いますが」とaiko。その言葉に皆が反応した。
「私新潟!」
「名古屋!」
「中国!」
「静岡!」
「……ちょっと待って。中国? 中国?
「香港!」
「は〜、香港。香港? 香港!?
 どっ(会場笑)。
「このライブの為に来てくれたの!?」
「観光!」
 どっ(会場笑)。
「(笑いながら)そうやんな。でも来てくれて嬉しい」


 そして最後に「赤いランプ」を熱唱。皆弾けまくった。
 aikoが「ばいば〜い」とステージから下がった後も、まだ放心してはいけない。まだROCKは終わっていはいない。アンコールがあるからだ。「愛の病」、「帽子と水着と水平線」。
 全て終わった頃には、もう体の水分が全て無くなっていた。脱水症状寸前。しかし1回目の時とはまるで違う心地良さを感じることができた。大満足なライブだった。
「まだ外は雨が降ってるんかな? では、雨が降っているかどうか調べてもらっている間に、もう一曲」
「おぉーーーーー!」
 私は知っていたのだが、それでも感激してしまった。「恋人」の弾き語り。皆物音一つせずに聴き入っていた。もう最高だった。


 感動を全て伝えたいのだが、無理だ。だって、約3時間のライブだもの。書くことが多すぎて収拾がつかなくなる。最後はaikoの締めの言葉で終わりたい。
「それが〜…」


 ライブ!


 aiko、本当にありがとう。感謝感謝。そしてreinaさんに大感謝!

*1:1回目のライブ:http://d.hatena.ne.jp/umintyu4/20071015

*2:名前はちょっと曖昧