北京五輪・柔道3日目

 このオリンピックのために選手はどれだけのことを犠牲にしてきただろうか。遊ぶことを我慢し、キツいトレーニングに男女禁制。食う、寝る、練習だけの毎日。それもこれも、このオリンピックでメダルを取るため。
 それに比べて審判はどうだ。うまいものを食べてブクブク太り、目を肥やさず体を肥やす。食う、寝る、女の毎日。大きな大会を見て必ず感じる、選手と審判のレベルの違い。いつまで経ってもその差は縮まらない。


 怒っているのは女子57kg級の準々決勝、佐藤愛子選手と中国・許岩選手の試合。色々おかしかった。主審が(明らかに許岩選手の反則なのに)佐藤選手に反則を入れたり(副審によって訂正されたが)、電光掲示板の表示が間違っていたり。そして最後だ。残り10秒。ポイントが優勢な許岩選手は最後、逃げた。組みながら技を防ぐとかではなく、言葉通り、逃げた。猛烈に逃げた。走って逃げた。こんな感じに
 本来ならこの漫画のように、指導を取られるはず。時間もまだ1、2秒あったし。なのに取らず。
 取れば勝敗が逆転してしまうため躊躇するのは分かるが、あれだけあからさまに逃げてくれたのだ。指導は取りやすかったはず。
 試合後観客からはブーイング。審判団はこのブーイングを、そして攻めていた佐藤選手が負けて、攻めていなかった許岩選手が勝つという結果をどう受け止めるのか。*1


 ホームが有利と言うのは、慣れ親しんだ場所で食べるものも変わらず、地元の声援が多いから有利、ということであって、審判が「ホームだから有利に判定」ということでは全く無いのだ。そこら辺を勘違いしている人が多い。審判はあくまで公平に!(コウヘイヘーイ!)
 これまで頑張って来た選手のためにも、頼む。

*1:後で試合のVTRを見て、反省会とかしているのだろうか。今回ビデオ判定を取り入れたのは評価できた。あとは審判の質の向上。