祭りのあと

 昨日の話ついでに、もう少し祭りのことを。
 あの思い出から20年経ちました。時代は大きく変わっても、祭りの華やかさは変わっていないように思えます。
 しかし変わっていたのです。私達の知らない所で、それは消えてしまっていたのです。


 祭りでは出店(でみせ)が多く並びます。これは昔から変わっていません。焼そば、たこ焼き、わたあめ、リンゴ飴など、おいしそうな食べ物がたくさん売っております。
 出店を見て回り、友人と浴衣女性を眺めながら食べ歩きます。
 それで祭りは終わりです。


 これで終わり? …何かが足りません。食べて踊って眺めて…、あとは何でしょう。
 そうです。遊んでいないのです。
 金魚すくいは辛うじてあるとしても、射的がありません。輪投げがありません。ゲームがありません。
 これでは昔の私もがっかりです。今の子供達には、昨日の話のような幸せが体験できないのです。
 私の地域だけだということを願います。


 私の地域では、本当に食べ物しか売っていません。恐らく他のお客さんも物足りなさを感じていることでしょう。
 ゲームの店を出してほしい。それは具体的にどういうものでしょう。
 定番では、先程も言った射的や輪投げ。他には、くじやヨーヨー釣りなどでしょう。この他にも、何か面白いゲームを作ってほしいのです。ルールが簡単で、なおかつ夢中になるものが望ましいです。
 例えば、TBS東京フレンドパークのアーケード6に出てくるようなゲームです。壁に○や△の穴が開いていて、そこにフリスビーを投げ入れるようなものであったり、一発勝負のバスケットフリースローでも面白そうです。
 私の想像している通りになれば、かなり楽しい祭りになると思うのです。
 祭り関係者の方々、検討しては頂けないでしょうか。
 幸せを感じたあの時の祭り、再現できることを祈っております。


 しかし、もし再現できたとしても私は毎回悲しむことでしょう。一緒に行くのは男同士ですから。残念……。