優しい詩が歌えない

 きれいな詩を見る。美しい文章を読む。そして自分の日記を見る。
 あぁ、自分は文章が下手だ。
 才能がない。センスがない。どうしようもない。


 おい自分。がんばルンバ。
 自分を励ます言葉も不細工だ。


 そんな自分だけど、
 詩を書いてみたい。
 今日ふと思った。
 皆がうっとりとする詩を書いてみたい。
 透きとおった小川に、私は言葉を流す。
 皆に聞こえるだろうか。


 さらさら さらさら
 言葉が流れていく。音を奏でながら、小川を流れていく。
 皆は静かに眠っている。
 心地良さそうに眠っている。
 突然、小川の水があふれ、私達を包みこんだ。
 不思議な水だった。
 緊張していた体が解けていく。
 いつもこんなに力が入っていたんだ。
 誰かがつぶやく。
 不思議な水だった。
 体が軽くなった。
 心が洗われ、毛が生えた。
 疲れきった心、すこしは強くなったのかな。


 おい自分。がんばルンバ。
 不細工でも構わない。一生懸命生きよう。
 疲れたり、迷ったり、傷ついたりした時はこの詩を思い出すんだ。
 読んだらこう思う。きっとこう思う。


 意味わかんね〜。


 おい自分。がんばルンバ。