安西先生…!

 昨日の試合の興奮から一夜明け、掲示板で盛り上がっていました。
 するとネット仲間の一人が、ゴールシーンを全部見逃した、と衝撃の告白をしました。


 会社から帰った時にはすでに1点目が入っていたそうです。
 そして後半、5分程度チャンネルを変えた隙に同点になっていたそうです。
 ロスタイム、隣の人が回覧板をまわしにきて、取りに行ったら決勝ゴールが入ったそうです。


 気持ちお察しします…。私も昔に似たようなことがありましたから。
 日本とどこかの試合だったのですが、1-1の同点。緊迫の後半ロスタイムです。
 電話がかかってきました。
 受話器をとると、隣のおばさんでした。パソコンの事で教えてほしいということでした。
 もうちょっと待って下さい。もうすぐでサッカーの試合が終わりますので…、と言った瞬間、日本の勝ち越しゴールが決まりました。
 ……見逃しました。


 悔しいです。泣きたいです。
 今さっきまで観ていたのに! 応援していたのに!
 驚くべきことは隣のおばさん、その試合を観ていたそうです
 がーん
 なぜ終わるまで待ってくれなかったのですか…。
 おばさん曰(いわ)く、同点で終わると思ったから…
 がーん
 おばさん…、スポーツは試合終了のホイッスルが鳴るまで分からないんですよ
 肝に命じておいて下さい。お願いします…。


 外国の人もホイッスルを待たないで諦める人が多いんですよね。
 ホームで2点差で負けていてのロスタイム。ゾロゾロと帰っていくんです。負けるところを見たくない、と。
 か〜、スポーツを分かっていませんね。
 現に私が見ていたその試合、ロスタイムに2点取り返して引き分けになりましたから。
 帰った人は大損ですよ。この興奮を味わえなかったのですから。


 あきらめたらそこで試合終了だよ。
 安西先生…!


 これですよ。