東西南北、答最難僕
昔から、どうしても苦手な教科ってありますよね。私は社会でした。それも地理。地理が全く覚えられないのです。ぜんぜん頭に入って来ないのです。何なんでしょう、これは。
「頭が悪いからでは…?」
誰ですか? 今、核心をついたのは。
人間ですから、どうしても不得手というものが出てくるのです。私はそれが地理だった。それだけなのです。それ以外に理由はないのです。
よって、私はものすごい方向音痴です。行き先を教わって、道を2回曲がるとパニックを起こします。
勘で行くと、100%の確率で間違った方向を選んでしまうのです。
……ん? 勘で行くと、100%間違う? ということは、その逆を行けば正しい方向という事に……。そう思って逆に進んでも、やはり結局はその道が間違っているのです。
方向音痴は、必ず間違った道を進む。
はい、ここ、テストに出ます。
団体で道に迷った時は、方向音痴の言う事だけは絶対に聞かないようにして下さい。命に関わりますから。
「いやいや大袈裟だよ、キミ。道はどこかに繋がっているんだから」
こう思った人は、まだ方向音痴というものが分かっていないようですね。道のない道を進む、それが方向音痴なんです。それでも迷っている事に気付かない、それが方向音痴なんです。行き止まりになり、ようやく気が付く、それが方向音痴なんです。
どうですか? 方向音痴の恐ろしさが分かって頂けましたか?
ここ、テストに出ます。