私は中国人?

・昨日のバンビ君のコメント


彼 「いまの中国人、あやしかったね」
彼女「うん」
 なぜバンビ君は私を中国人と言ったか。それは昔一緒に働いていた新聞配達仲間なら全員知っています。
 あれは私が専門学校を卒業した後のこと。学校も終われば新聞配達も終わります。さっさと新人に引き継いで、私は実家へ帰りました。
 集金がまだ何件か終わっていなかったのですが、残りを店長が引き受けてくれるということで話が着きました。しかし、それが悲しい伝説の始まりとなったのです。
 店長が残りの集金に行きました。


店長「新聞の集金に参りましたー」
主婦「あら?」
店長「はい?」
主婦「前の……、中国人の方は辞めちゃったの?」
店長「は?」
主婦「ほら、前に集金に来てた中国人の人よ」
店長「はぁ……、辞めましたが……」
主婦「あぁ、辞めたの」
店長「あ、あのー、彼、中国人じゃないんですが……」
主婦「えっ!?」
店長「普通に日本人です」
主婦「あらっ! え〜〜〜!? 私ずっと中国人だと思っていたわ。ごめんなさいね。おほほほほほ」
店長「(笑いを堪えながら)なぜ彼が中国人だと思ったんですか……?(プッププッ)
主婦「だって……、日本語がたどたどしかったから
店長「ヴゥワッハッハッハッハ(大爆笑)」


 ウチの販売所では伝説になっていますが、私としては深い心の傷です。ずっと喋ってきた母国語を、「たどたどしい」と言われた私って……。いや! その主婦がおかしいだけです! 他の客は別に何とも言っていませんから! 自信を持て、海人! 顔だってちゃんと日本人ではないか! その上、長瀬智也似のナイスガイさ! 自信を持てって! 日本語だって全然おかしくない! ペラペラさ!
 よし! 大丈夫! 立ち直った! これからも、がんびゃれ海人!(うっ、たどたどしい……)