夢の国を守る人
友人と、「ディ○ニーランドに行きたいね」という話をしていました。以前からこの話が持ち上がっているのですが、なかなか実行には至りません。理由は分かっています(読者も薄々感づいているところが悲しい…)。
そうです、「男の団体で行けますか?」ってことです。
なんたって”夢の国”ですから。
そりゃぁ法律上、お金を払えば入れますよ。でもそこは夢の国。適さない客は、見えない力で排除されてしまうんです。
実際に行くとどうなるか、皆さんも想像してみて下さい。
「やぁ、僕ミ○キー。君たち男4人でどうしたの? 女の子と待ち合わせ?」
耳のでかいキャラクターが、たくみなジェスチャーで聞いてきます。
私たちも負けじとジェスチャーで答えます。
「いや〜、これがこれでこれもんだから、男だけで来たんですよ〜」
「男だけで来た…?」
ミ○キーはジェスチャーで再確認。私たちは「うん」と頷きます。
それと同時にミ○キーの膝(ひざ)が、友人のみぞおちに入ります。
「ウグッ!」
「田島ぁーーーーーーーー!!!!!(仮名)」
私たちが友人に駆け寄ると、ミ○キーはトランシーバーで仲間に連絡(もちろんジェスチャーで)。そして大勢の警備員が私たちを取り囲みます。
ここまで1分の出来事です。夢を求めている他のお客に、このような光景を見せてはいけません。全てが迅速、かつ内密に! これが夢の国のモットーなのです。
私たちは隙を見て警備員にタックル。
「田島、すまん!」
仲間を置いて、全力で逃げます。そしてディ○ニーランドの外へ…。
ほら、やっぱり無理です。しかも仲間を一人失いましたよ。
”夢の国”は脆く儚いもの。日夜守っている人がいるから楽しい場所なのです。皆さんも細心の注意を払って訪れて下さい。