読まずに食べたい白ヤギさん
記憶力が良いのも考えものです。
私が中学生の時、学校でタイムカプセルを埋めました。タイムカプセルには手紙が入っています。20年後の自分宛ての手紙です。
35才になったら届くはずの手紙。
私…、書いた内容を、全部覚えています。
35才の海人へ
相変わらずバカですか?
もうハゲていますか?
結婚できましたか?
特に書くことないのでこの辺で。
15才の海人より
あぁ! 昔の自分を引っ叩きたい!
何故こんなにヒドイ手紙を書いたのでしょう。自分でも嫌になります。
なになに? 相変わらずバカかって? オレはもう28だよ? この年でバカなはずが…、
あっ! まだバカだ!
まぁさすがにハゲてはいないです。ハゲてはいない。
気にしているとハゲますからね。気にしません。ハゲなんか、ハゲなんか、ハゲなんか…、H・A・G・E、はげ・フゥーーーーー! 絶対に気にしません!
結婚はどうなんでしょう? 35才にはしているんでしょうか? まぁ望みは少ないです…。
というか、知っている文面が届くほど悲しいことはありませんね。
出来ることなら学校側が忘れていることを願います。ずっと私の所に届かないように願います。お願いします! このとおり! あんな手紙、絶対にイヤッ!
<追伸>
ずっと掘り出されず、1000年後とかに遺跡発見とかで、あの手紙が公開されるのもイヤです…。しかし私の所に届きさえしなければ、ギリギリ公開OKです。