イモの毒

 ずっと私の中で謎だったジャガイモの芽の毒。いったいどういう毒なのでしょうか。食べたら死んじゃうのでしょうか?
 誰に聞いても知らないんです。
 親戚一同が集まった時に、ちょうどジャガイモの芽の話が出ました。チャンス! と思って聞いてみました。
「ジャガイモの芽ってどんな毒?」
 すると全員、シーン。無言です。「知らない」「分からない」の言葉も出ません。私にはその沈黙が、”知っているけどこんな所では言えない”という風に感じました。
 もしかして卑猥な毒ですか? 再起不能になったりしちゃいます?
 もしそうだとすると、私は親戚の前でとても恥ずかしい質問をしたことになります。


 とりあえず家に帰ってすぐ、ジャガイモの毒についてインターネットで検索。すると、ようやく毒の正体が。


 毒の名前は「ソラニン」。ジャガイモ全体に含まれているが、特に芽や皮に多く含まれている。太陽の光だけでなく蛍光灯の光があたっても、皮が緑色に変色しソラニンができる。このソラニンは苦く、煮る・焼くなどの加熱調理をしてもほとんど分解されない。多量に摂取した場合、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出る。
 あれ? 卑猥でもなければ猛毒でもなさそうですね。何か拍子抜けです。多量に摂取しても死ななそうですし。


 …というか親戚は普通に知らなかっただけなんですね。そんならそうと言ってほしかったです。一人でドギマギしてしまいましたよ。
 まぁ今日は謎が一つ減って、ちょっとスッキリの海人です。