2つの初体験

 楽しい後に地獄が待っていました。
 あのあと解散してから、私は駅のトイレへ行きました。急に来ました。頭がグルグル〜ってなりまして、気分がものすごく悪くなりました。そして…、ついに…、吐きました○○を吐きました(○○には「夢」とか「虹」とかキレイな言葉を当てはめてね)。高校の時、部活のみんなとピザの食べ放題に行った以来です。
「う゛〜」とうなりながら、そのままついウトウトと。…気が付いたら、終電逃してました。ははは。
 駅を出て冷たい風に当たっても、気持ち悪さは変わらず。治る気配がありません。とりあえず泊まる所、マンガ喫茶を探しました。しかし見当たりません。そこでタクシーに乗りました。
「近くにマンガ喫茶ありませんか…?(弱々しく)」
 するとタクシーの運ちゃん。
「それなら歩いてすぐの所にあるよ」
「…あ、あのー、そこまでお願いできます?」
「え?」
「お金払いますので…」
「あぁ、はい…」
 ブゥーーーーーン。キキー。
「着きました。660円になります」
「ありがとうございます…」
 私は千円を払い、言いました。
「お釣はいらないです…」
 自分、何言ってんの!?
 ビックリです。660円ですから、340円もお釣がもらえるじゃないですか。しかも歩けばタダの所を…。でもそれどころじゃなかったんです。釣りを貰う動作すら億劫だったんです。まったく、この貧弱ぶりには呆れてしまいます。


 さぁマンガ喫茶。私、初めてです。安い安いとは聞いていましたが、こんなに安いとは思いませんでした。5時間で1,100円。私がここまで来た金額とほぼ同じです。
 個室に入りました。「へぇ〜、こんなんなってんだ〜」なんて感想は放っておいて、すぐに就寝。気持ち悪くてそれどころではありません。まぁ寝てしまえばこっちのもの。起きた頃には治っています。


 ところがどっこいでした。6時、爽やかな朝です。私は隣の部屋から聞こえるおやじのいびきで目が覚めました。
「んもぅ、うるさいなぁ。……ん? ウゥップ…気持ち悪っ」
 産まれます。じゃなくて、まだ気持ち悪いです。海人、人生初の二日酔いです。頭は痛くないのですが、どうにもこうにもこの気持ち悪さが取れません。
 グロッキーのまま店を出て駅へ。もう歩き方が夢遊病です。フラフラ、フラフラ。
 う〜ん、何とか帰ることが出来ましたが、この気持ち悪さはもう嫌ですね。経験したくないです。たかよさんが「リベンジリベンジ、うふっ」と言っておりますが、参りました。たかよさんの勝ちで良いです。というか勝ちです。次は、昨日の量の一歩手前で勘弁して下さい。たのんます。見逃して。うふっ。
 その代わり、違う勝負で決着つけましょう。お会計の前のダッシュ競争。コジさん、iwan-bowくんを置いてね。それで行きましょう。


 p.s.コジさん、昨日は本当にご苦労さまでした。風邪をひかないようにして下さーい。