私のお受験

 そろそろ受験シーズンでしょうか。受験生の皆さん、風邪をひかぬよう頑張って下さいね。
 …とまぁ心にもない言葉から始まりました今日のブログ。今日は私が受験をした時の話をしたいと思います。


 10年前、まだ高校生だった私は、クラスでもあまり目立たないどこにでもいるような生徒でした。その頃からメガネでしたし、頭も悪かったです。唯一の救いはジャニーズ系だったという事だけでした(ジャニーズ系じゃなかったら…と思うと、今でも身震いしてしまいます)。
 3年生ということもあり、進路を決めなければいけない時期です。そのころ特にやりたいこともなかったので、とりあえず大学へ…。そんな感じで大学進学を希望しました。もちろん三者面談で先生から言われます。
「海人、本当に大学へ行くのか?」
 先生は「冗談だと言ってくれ」という気持ちだったでしょう。
「はい、行きます」
 私はまっすぐな瞳で答えました。
「……そうか。先生からは頑張れとしか言えないけど」
 これ、マジで言われました。
 それもそのはず。ウチの高校、ストレートで大学に合格する人は毎年ひと桁しかいないなんです。


 大学は引っかかればどこでも良いという考えでした(親も私も)。一応予備校に通いましたが、何か落書きばかりしていましたね。物理の授業中ずっとノートの上でドラえもんが踊っていましたから。


 そんなことをしているうちに、あっという間に受験当日。
「え? 何もやってないけど…」ってなもんです。アタフタしていても仕方ありません。もう気分は来年の予備校のことです。呑気に「来年は真面目に頑張ろう」なんてことを思っていました。


 私が受けた大学は、試験科目が選べる所でした。3科目選べます。私は数学・物理・英語を選びました。
 1時間目は数学。私は「あれ?」と目を疑いました。
「これ、英語の試験では?」
 何やらaだのbだのアルファベットばかりが並んでいます。「+」「−」「=」があるので、辛うじて数学だと判断できましたが。
 私はずっと解いているフリをしていました。隣の人に悟られたら自信を付けられてしまいます。試験中無駄に大きくウン、ウンとうなずいたり、鉛筆を無意味に動かしたりしていました。


 さぁ、気を取り直して2時間目。2時間目は物理です。あぁ! 違いました。英語です。aだのbだのが書かれています。物理っぽい図形がありますが、英語です。
 で、必死にまたウン、ウン、ウンとうなずいていました。


 3時間目、今度こそ間違いなく英語です。
 そして、奇跡が起きました! 何故でしょう。全て理解できるのです。日本語のようにスラスラ読めるのです。理系の試験だから優しくなっているのでしょうか? とにかく分かる、分かる、分かる!
 時間が30分余るほどスラスラとできました。


 まぁ英語だけ良くてもね…。
 結果は目に見えていましたが、一応発表を見に行きました。すると、


 あぁっ!!


 予想はつくと思いますが、明日へ続きます。