富士レポート2006(1)
「渦が出来てボーっとする」 レポート1
夜中1時。出発の時間です。これから埼玉県を出て、富士山に向かいます。
しかしもうすでに体調不良の私。
・前日の筋トレで軽い筋肉痛。
・睡眠時間4時間。
・その間に風邪をひく。
一緒に登るみん氏なんかは、睡眠時間10分。2人とも登る前から満身創痍です。大丈夫か!?
富士山までCDを聴きながらドライブ。カーナビがあるので迷うことなく行けました。
明け方4:30、5合目の駐車場に到着です。
何故こんなに早い時間にしたかと言いますと、去年山頂まで登れなかった理由が時間切れ*1だったからです。
今回は時間を気にせずゆっくり登れます。…と思ったら、大誤算! 駐車場がいっぱいです。どこにも停められません。
みん氏が言いました。
「そうか、ご来光を拝む人達がまだ登っているんだ」
「なるほど〜」
富士登山と言えばご来光。私達の目的には無かったので、忘れていました。
4:30では日の出はまだまだです。日が出ても下山の時間があります。どれくらい待てば良いのでしょう。
去年はもっと遅い時間に行ったので空いたんですが。これはかなりの誤算。
とりあえず私達は隅に車を停め、朝ご飯を食べました。そしてひたすら駐車場が空くのを待ちました。しかし一向に空く気配がありません。じりじりと時間だけが過ぎていきます。
停めている場所は特に邪魔にならない場所。通路もちゃんと空いていますし、停まっている車も出られる充分なスペースがあります。
「ここに停めておいて大丈夫そうじゃない?」
みん氏が言いました。
「そうだね。これ以上遅くなると、早く来た意味がなくなっちゃうしね」
ということで5:30、ようやく出発です。
登り始めて3分。心臓がただならぬ音で鳴っております。
バクバクバクバクバクバクバクバクバクバク!
これ以上ない速さ…。
無理です。この調子で山頂は無理です。下手すると去年の場所にすら行けない可能性があります。
去年より確実に衰えている私とみん氏。そんな29才2人。
なのでゆっくりと、そしてこれでもかって言うくらいこまめに休憩を入れました。
1時間半のところ2時間かけて、ようやく6合目到着です。
懐かしいです。この立て札。このベンチ。このお店。
そんな懐かしさを胸に、今日は帰りたいと思います。
…そうもいかず、15分後に出発。ぐはー。
富士登山で不思議なことがあります。去年もそうだったのですが、何故か最初の6合目を過ぎると、辛さが和らぐんです。さっきまであんなに辛かったのに、ちょっと体力が持ち直すんです。何ででしょう。
そんな訳で、順調に本6合目に着きました。時間もまだ8時前ですし、これなら行けるかも?
浅はかな考え素人・海人。疲れの波があるとも知らず……。
7合目を70分かけて到着。本7合目は40分で着きました。
それでもゴールはまだまだ先。私達はひたすら歩き続けます。
この頃からですね、頭がボーっとしてくるのは。登山中ずっと、aikoの『深海冷蔵庫』が流れていました。しかもエンドレスで。
みん氏もかなりバテております。睡眠時間10分が効いているみたいです。頑張れ、みん氏。今ではこう書けますが、その時は自分のことで精一杯。構ってられません。『深海冷蔵庫』もグルグル回っています。
2人とも無理はせず、景色を見ながらゆっくりと、そして確実に歩を進めました。
長い道のりでした。ようやく到着。去年の最終地点、8合目!
前回は2時頃着きましたが、今年は12時50分に到着!(あんなに早く出たのに、1時間10分しか違わなかった…)
それでもまだ登れる時間が残っています。体力もまだ何とか大丈夫でしょう。
行きましょう! 山頂へ!!
さぁこれから未知の領域! 2人は山頂へ登ることができるのか!?
うそぉ〜ん! おばちゃんに一体何が!?
次回につづく!
*1:&頭痛&体力切れ