1分と10分
ウチでは最近圧力釜でご飯を炊いている。これが美味しい。
お米3合に対し、約550mlの水を入れ、沸騰するまで強火で炊く。沸騰したら弱火で5分。火を消し、15分蒸らせば美味しいご飯の出来上がりだ。
夕方に私が炊いていたら、父が帰ってきてこう言った。
「弱火は5分じゃなくて6分炊くように」
「5分でも旨かったじゃん」
「いや、この1分が違うんだ」
そこまで言うならと、私は父の言う通り6分炊いた。
火を消し、あとは15分待つだけ。
5分経過したところで、私は信じられない光景を目にした。父が何と、圧力釜の蓋を開けているではないか!
「えぇっ!? 何開けてんの!? まだ15分蒸らしてないよ!」
すると父の一言。
「もういいだろう」
1分をこだわっていた人間が何故10分もサバを読む…。
寸法がおかしい。