YAWARA!

 柔道の世界選手権(9月・ブラジル)の代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権、もちろん注目は谷亮子選手。田村でも金、谷でも金、ママでも金。カネ、カネ、カネだ。


 出産して2年間のブランク。その影響が出るのか出ないのか。生まれた子供は父親似か、母親似か。心配事が絶えない。
 試合では得意の一本背負いがあまり見られなかった。試合の勘もまだ戻りきれていないようだった。しかし決勝まで進んだ。本当に素晴らしい柔道家だ。決勝の相手は以前、16歳にして谷選手の連勝記録を止めた福見友子選手。ベテランが勝つか、若手が勝つか。それよりも生まれた子供は父親似か、母親似か。ドキドキだ。
 私は谷選手を応援した。大学も同じだし、何より谷選手の柔道が好きなのだ。
 勝負は互角に見えた。ということは、やはり福見選手は強かったのだ。以前谷選手に勝ったのもマグレではなかったのだ。フェイントからのキレイな足払いに、思わず谷選手が尻餅をつく。会場に響き渡る「有効」の判定。結局これが決勝点となり、福見選手が見事優勝を手にした。


 残念だがしょうがない。勝負は非情だ。ママになっても頑張れるところをもっと見たかったのだが。そんな気持ちでテレビを見ていたら、世界選手権の代表に、何故か谷選手が選ばれていた。
 え?
 今日の大会は何? どうやら11階級のうち4階級も優勝者ではない選手が選ばれたらしい。
 吉村和郎強化委員長は「(五輪、世界選手権では)金メダルが絶対条件。谷が負けたらバッシングが起こるかも知れないが、金に近い選手を選んだ」と説明。
 分からないでもないが、そういうので若手のチャンスを潰すのはどうかと思った。優勝したんだしさ、「谷選手は倒さなければならない相手」と言ってて倒したんだしさ、どんどん大きな大会に出して経験を積ませてあげようよ。少し可哀想な気がした。


 それよりもアナウンサーが平井アナでテンションが上がった。可愛いわぁ〜。世界選手権も平井アナでお願い。世界選手権代表・平井アナ! これなら納得。