発砲ふさがり

 立てこもり事件、解決の鍵は「無関心さ」だと思う。
 今の世の中、無関心な人々が多くなってきている。これがもっと悪化すれば、立てこもりは意味をなさなくなる。


「来るんじゃねぇ! こっちには人質がいるんだ!」
 シーン。
 誰もいない。警察も来ていない。人質までもが自分とは関係ないような顔している。
「……。あれ?」
 一応人質と一緒に外へ出てみたものの、誰も自分に興味を示さない。みな素知らぬ顔だ。
 人質が言う。
「あのー、もう帰って良いですか?」
「……あ、あぁ」


 警察が取り囲むから、捕まえようとするから犯人が抵抗するのだ。拍子抜けするくらいに誰も関心を示さなければ良いのではないだろうか。
 まぁ実際には出来ないにしても、今回の町田立てこもり事件、あの突入の仕方は無い。催涙弾を投げ込み、突入? 無いわぁ。もっと他に方法があるだろう。部屋に細いホースか何かで催眠ガスを流すとか。早い段階で寝かせてしまえば自殺なんかしなかっただろうし。人質がいても、全員寝ちゃうんだから安全なのではないだろうか。
 進歩しているこの世の中、色々と方法を考えて欲しいものである。


 ま、私にはどうでも良いけどさ。(よし! この無関心さ。良い感じだ)