LLRLレポ

 ネタバレあり。まだ行っていない人は見るべからず。


 今回もLLR3の時と同じ、整理番号の50番台。これはかなり良い番号。前回はその番号で2列目を取れたのだ。期待も高まる。Tシャツを買い、着替えも済ませ、準備万端。順番通りに整列し、いざ会場へ。
 会場へ入ると、LLP10addと同じように、花道が設置されていた。この花道の出現により、最前列で見られる人が増えた。ステージの最前列と、花道の最前列。さすがaiko、素晴らしいアイデア
バンビ君、花道とステージ、どっちにするか」
「ステージだ!」
 優柔不断な私たちでも、こういう時は早い。俊敏な動きでステージへ。すると、何と、花道に流れていった人たちのお陰で最前列を確保! 結構右の方だったが、aikoはよく端にきて歌ってくれる為、かなり良い位置である。
「うぉー、ラッキだなー。すげー、最前列だよ〜」
 大興奮の私。しかし、この位置を取ったことで、あんな悲劇が起きるとは…。


 開場してから結構時間があったが、最前列にあるバーに寄りかかることが出来たため、かなり楽ができた。そしてついに開演! 照明が落ち、会場は一気にヒートアップ。幕に映し出されるオープニングムービーを見ていると、まるでジェットコースターで上っている時のよう。始まる、始まる、始まる!
 激しい音が鳴った瞬間、幕が消え、aiko登場!


 どこかで雨が降ってたんだね あなたはいつも優しいから
 すべて自分に置きかえるんだね〜



「be master of life」だ! つうかいきなり私たちの真ん前で歌ってくれてる! うぉーーー!


 


 もう最初からポォーとなった。花道も行くが、やはりステージで歌うことが多かった。そして読み通り、端で歌ってくれる回数も多かった。この場所、最高ー!
 私は2曲目まで天国を味わっていた。そしてこれからもっと楽しい時間を過ごせると思っていた。
 が、ここから悲劇が始まった。後ろにいた女が、私とバンビ君の間に入り込もうとしているのだ。強引に。肘を割り込ませ、頭をグイグイねじこみ、何とか最前列にと必死になっている。
 もちろん私はブロックした。この素晴らしい場所を逃してなるものか! こちとらちゃんと良い整理番号が当たってここを確保しとんのじゃ! おととい来やがれ! と。
 その攻防がこんな感じ。


 
 


 もうね、ずっとこんな状態。全然ライブを楽しめない。
 これじゃダメだ! もっと楽しまないと! 集中をaikoに戻し、でも必死にブロックしながらライブを楽しみ始めた。
 4曲目は「相合い傘(汗かきMix) 」。ノリノリの曲で、会場全員飛び跳ねる飛び跳ねる。もちろん私も飛び跳ねる。しかし、ここで一人だけ、飛び跳ねていない者がいた。そう、後ろの女だ。ずっと私の隙を伺っていたのだ。


 
 
 


 マンガで書いているので伝わっていないと思うが、もうこの時はめちゃくちゃショックを受けていた。この女、私のジャンプ中を利用して、少しずつ強引に体を入れてきやがったのだ。
 もうそこからテンションがた落ち。だって、目の前には大きなライトが…。


 


 もしaikoが手を伸ばしてくれても、ここでは触れない…。このショックはでかい。
 何でその場で楽しめないのだ。女も、私と攻防している時はライブなんか楽しめていないだろうに。何を考えてんだ。こういう自分勝手な行動をする奴がいるから、LLAでケガ人が出ることになるんだ。ホント最悪!
 テンションがどん底に落ち、なおかつ腸煮えくりかえるという、人生で初めて経験する複雑な気分に、全然aikoの声が入ってこなくなってしまった。悲しすぎる。


 不幸は重なるもので、aikoが歌っているのと一緒に、大声で歌う輩が私の近くに2人もいた。その一人は、あの割り込んできた女だ。アンタどんだけ最悪な人間なんだよ! aikoの生声を聴きに来たのに、何故素人の汚いダミ声を聞かねばならないのだ。というか何故ライブ中、プロが歌っている前で素人が歌えるのだ。神経が信じられない。カラオケか!


・オーケストラを聴いている時、一緒になってギターを弾いたらひんしゅくを買う。
・漫才を聞いている時、一緒になってツッコんだらひんしゅくを買う。
・サッカーの試合を観ている時、客席でリフティングをしているとひんしゅくを買う。
 これらが分かって、何故「ライブ中、一緒になって歌うとひんしゅくを買う」というのは分からないのだろうか。
 ライブは自分だけのためにあるものではない。「自分が楽しめたらそれでいい」という考えは本当に迷惑。aikoファンなら分かってくれると思うが(分からない奴は「aikoファン」を名乗るな)。


 ライブを100%楽しめることが出来たならば、今回はものすごく最高のライブになっていたはず。だってアンコール2曲を歌ってくれた後、最後の挨拶をして、他のメンバーは下がったのにaikoだけ残っていて、何と、オマケのプレゼント。弾き語りをしてくれたのだ!


 


 静まり返る中の「恋人」、これを最高と言わずして何と言うのだ。aikoは涙ぐんでいたし。
 なのに、なのに、私と来たら、まだ頭がカッカしていて(もうこれどうしようも出来なかったの)、全く耳に入って来なかったのだ。
 あー、最悪のライブを体験した…。aikoと目が合ったのだが、ちょうどショックを受けている時の顔で(そんな顔をしていたからaikoが見たのかもしれない)、すぐにパッと笑顔を作ったが、たぶん楽しんでいないことが伝わってしまっただろうなぁ。aikoに申し訳ない。
 あー、最悪。


 頼むから、ちゃんとマナーを守って欲しい。被害を受けるのはマナーを守っている人たち。これは本当に納得のいかないことだ。