ハゲ増す

 抜け毛が増えて来た。抜けた髪を見ると、ものすごく細くて弱々しい。毛根にやる気を感じない。爺さんだ。
 よく見るのが、頭皮や毛根細胞を活性化させるスプレーのCM。しかしあれを私は信用していない。ハゲの人の頭皮を見ると、もう毛根細胞が死んで、絶対に生えない地帯だということが分かる。その予備軍の地帯もそうだ。死にかけの地帯。そこにいくら活性化するスプレーをかけたからといって、強くなるとは到底思えない。逆に刺激が強すぎて、死が早まるのではないだろうか。
 志村けんが昔ブラシで頭をトントンと叩いていたが、あれもダメ。というか言語道断。細胞を破壊させているだけである。
 シャンプーも頭皮に良くないと聞く。髪を洗う時は、頭皮にシャンプーがつかないように洗わなくてはならないのだそうだ。しかしそんなことは不可能に近い。洗わなければ洗わないで、フケなどが出て頭皮に良くない。もう八方ふさがりだ。
 ……徐々に朽ちていくのを見守るしか、方法はないのだろうか。切ない。


 朗報。aikoは、髪の毛の伸びるスピードが異様に早い。それはエロいからではなく、子供の頃イヤというほどワカメを食べさせられたからなのだそうだ。やはりワカメだ。ワカメは良い。しかし、朽ちかけの私たち*1には、今さらワカメを食べようが食べまいが関係のないこと。もう、遅いのだ……。
 まだ間に合う良い子の皆は、ちゃんとワカメを食べよう。「転ばぬ先の杖」。二つの意味で、ステキ(ステッキ)だ。

*1:類義語:壊れかけのRadio