名前が安藤奈津

 先週からドラマ『あんどーなつ』を見ている。
 小朝師匠はやっぱりすごい。本当に和菓子を食べている(ように見えた)し、私の口の中にまで味が広がってきた。
 今日は「ほおずき」を通じて伝統を学ぶお話。あらすじを簡単に言うと、鈴子という女性が「ほおずき」というお菓子を求めて満月堂に来る。理由を聞くと、父の具合が悪くて、「死ぬ前にもう一度食べさせてあげたい」のだという。鈴子の父は昔、ほおずき市でほおずきを売っていて、売れなくて落ち込んでいる時に、満月堂の先代から「ほおずき」という和菓子もらって勇気づけられていた。が、満月堂はその後事情があって「ほおずき」を封印しており、鈴子の父はずっと食べられないでいた。んで奈津が作っちゃうんだけど、親方に見つかって「ばかやろう」って怒られて「破門だ」的なことを言われて、あとで事情を知った親方が「ほおずき」を作ってあげて、「渡してこい」って言って渡して来たら、伝統、暖簾の重みを語って「破門を許す」的なことを言って、一件落着。


 つうか先週から人の死で感動呼びすぎだ。ずるいずるい。まぁ今回は泣かなかったが。理由は、父がいたから
 一階で私は一人で見ていたのだが、飲み物を飲みに父が降りて来て、そのまま居座りやがったのだ。


 場面は最後の最後。ほおずき市が始まって、鈴子さんがお礼を言いに、満月堂に来たところ。
「父に食べさせましたら、『あぁ、ほおずき市の人ごみが見える……』って言って……、そのあと」
父「死んだな」
「2つも平らげました」
父「あ、あぁ。2つも。フフフ」
「その翌日、……亡くなりました」
父「亡くなりました。あっはっはっはっは


 泣かなかったって言ったけど泣いたわ(違う意味で)。父の回路がおかしい。