北京五輪・柔道最終日

 昨日「”JUDO”に負けるな!」と言ったが、石井選手がVTRで「ボクはJUDOで勝ちます!」と言っていて「あらら?」と思った。
 塚田選手は宿敵トウブン(中国)との対決になるだろう。ドキドキだ。
 塚田選手と言えば、バンビ君がこう言っていた。


 塚田真希は、「柔道界のゴマキ」と言われている。
 ……そうか、よし、受け止めよう。分かった。キミは柔道界のゴマキだ。だから、だから、


 鼻をほじるな!


 そんな両者は、しっかりと”柔道”で一本勝ちをして勝ち進んだ。
 塚田選手の決勝の相手は、やはりトウブンだった。世界柔道の時は、トウブンの技を終始抑え込んでいた。しかしそこから攻めるということができず、指導を取られて負けてしまった。今回は技を抑え込み、そして攻めたい。
 気合いは充分だった。攻めも良かった。ポイントだって有効を取っている。今日の塚田選手は、トウブンを完全に制していた。残り時間あと10秒ちょっと。金メダルが目の前まで見えていたのに。トウブンの背負い。響き渡る「一本!」。
 オゥーノォー! トウブンの勝負強いこと!
「これが結果です」
 塚田選手は悔しそうにインタビューでそう答えた。いやいや、でも良い試合だったよ。悔しいけど。「最後まで攻めての結果ですから、これからに繋がるでしょう」と篠原さん。うんうん。


 石井選手も決勝まで勝ち上がった。世界柔道であまり良いイメージが無かったから心配していたが、フタを開けたら全て一本勝ち。良さそう。
 決勝の相手はタングリエフ(ウズベキスタン)。試合は終始石井選手ペース。攻めて攻めて相手に指導二つ。そのまま優勢勝ち。優勝。
「決勝が自分の柔道です。国士舘(大学)は負けてはいけない。冒険せず、勝ちに行きました」
 う〜ん、ここでJUDOが出たか(世界柔道もこういう試合だった)。勝ったんだけどね。何だかね。塚田選手の試合の方が良かったと思ってしまうんだなぁ。でも石井選手、初オリンピックで金メダル。試合も終始攻めていたし、おめでとう(でもやっぱり私は”JUDO”より”柔道”が好きだ〜)。


<追記>
 石井選手の決勝の試合を観て、「やっぱり”JUDO”の方が金メダルを取れるじゃないか」などと思ってはいけない。それは大きな勘違いだ。そういう人は、谷本選手の試合を観て、「やっぱり”柔道”の方が金メダルを取れるじゃないか」と思い直して欲しい。こっちが正解(であってほしい)。
 つうか効果ポイント一つで守りに入る外国人選手の気持ちがさっぱり分からん……。